だから何ですか?




「そんなにクリスマスにカップルで過ごしたいか。どうせ、終わったら別れるくせに」


「井田・・・笑顔で本気の毒吐くな」


「どうせオーナメントに『ずっと一緒にいようね♡』とか書いておいて来年は別の奴と同じ事書いてるんだぜ」


「いーだー・・・」



ヤメロと非難するように名前を呼びつつも井田の荒んだ心境を分からなくもない。


だって・・・


俺達ほぼ徹夜でここに居たりする。


不測の事態と言うのか、昨日の夜になってオーナメントの数が発注分の半数しか届いてない事が判明。


なまじ半分は届いて確認済みだった為に残り半分の不足に前日まで気づかなかったというスタッフの言い分。


そんなこんなでバタバタと走り回って片っ端に店を回って不足分を買い集め、そこにデパート名のリボンを付けたり他にも色々と作業があり。


気がつけば徹夜でこの場所に居たりする。


そりゃあこんな浮れたクリスマスムードに乗れるはずもない。


はぁっ、と溜め息をついて目蓋を下ろせば容赦なく疲労が襲って睡魔が絡む。


それに『いけない』と目を開けて、気を引き締める様に笑顔で会場の様子を確認しているも、実は心の中でずっと掻き消せない問題があって。




< 343 / 421 >

この作品をシェア

pagetop