だから何ですか?




確かに疲労困憊、不測の事態でヒヤリともしたけれど今はこうして程よい満足感もある。


長い事企画を練って奮闘してのこういう時間は本当に報われた気がするから心地いい。



「良かったですね」


「ん?」


「色々とバタバタしましたけど今のとこ成功じゃないですか」


「まだまだ、終わりまで気は抜けないけどな。小田と井田には感謝してるよ」


「それこそ、感謝はまだ早いでしょう」


「じゃあ、仕切り直して今度3人で飯でも食いに行くか。打ち上げ的な。お兄さんが奢りましょう」


「本当ですか!それは是非とも高級な店に行かないと」


「井田には高級な店は似合わなそうだけど」


「あはは、酷いです」



他愛のない会話。


それでも本当に何も考えず気楽な流れで笑い合って立ち並んで。


そんなタイミングに不意に思い出したのは亜豆の姿。


全部が嫉妬の対象か。


つまりは今まさに嫉妬を全開に受けているんだろうな。と現状に小さく口の端を上げた瞬間。



「でも・・・ちょっと寂しいですね」


「えっ?」


「ほら・・・何事も、お祭りって準備までが一番楽しいじゃないですか。ああだこうだみんなで集まって、わいわいして、放課後に残る事がなんか楽しくて、」


「ああ・・・確かに、」


「私・・・・この企画の準備物凄く楽しかった」


「・・・・・」



確かめる様に振り返れば、捉えたのは満足そうに会場を笑顔で見つめる小田の横顔。







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