だから何ですか?
俺と2つしか違わないというのに、すでに大企業を率いているせいか貫禄があって。
会社にある時は友人というよりもやはり社長の仮面が鮮烈だと再確認する様に時々チラリと盗み見る。
「・・・あんまり、亜豆を苛めないでおいてよね」
その言葉を聞き入れたのは丁度視線を走らせ盗み見たタイミング。
それを言った海音の視線は俺になく、自分が今程フーッと噴き出した煙を追う様に見つめている。
絵になるようなそんな光景に一瞬は見惚れ、でもすぐに言われた事に対して物申したいと思考が勝手に活発になった。
「いじめる?むしろこっちがひたすらに振り回されてる感で疲労困憊だけど」
「亜豆に振り回されるとは・・・器用だな」
「はっ?」
「いや、亜豆はそのままの生き物だよ。駆け引きの様に感じても彼女は感情をそのまま吐露してるに過ぎないって事」
「・・・訳知り顔」
「まぁ、ね。少なくともお前よりは仲良しで色々語る仲なんだよ」
フフンと誇るように笑って煙草を咥える姿は友人の海音だ。
どこか意地悪気で人を見下ろし諭すような。
そんな上から目線の態度にこちらも応戦とばかりに不愉快を目に映して舌打ちする。