どうしたって期待したい!!



大した内容ではないのに思わず口の端が上がってしまって、それでも無意識のソレが何より大切な事なんだと改めて実感する。

だって……西條君の前の私は自然とは笑ってなかったもん。

確かに話が盛り上がったあの瞬間は笑っていたのかもしれない。

でもそれは共通の話が楽しかったに過ぎなくて、西條君と居るのが楽しいという事ではない。

だって……水城くんとは顔を合わせなくても、こんな文面だけでも笑ってしまうじゃない。

もっと掘り下げれば西條君もだ。

あの笑顔は確かに気さくで皆の心を掴んでいるのかもしれない。

でもつまりはみんなに常に振りまかれているの物で。

それが悪いとは言わない。むしろ一般受けする世渡り上手は彼の方で。

でも……特別には感じない。

うん……好きじゃないんだ。

だとしたら……さっきの『考えておく』なんて期待を持たせる返答は撤回すべきなのよね。

酷く冷静に打ち出された答えに、結局はこうなるのかと失笑した瞬間。

意識を引く様に鳴り響いたのはLINEの通知音で、


どうかした?


今の私を見ているわけじゃないのにね。

それでも見ているかのように心配するような言葉をかけてくれるんだ。

優しいね、水城くん。



< 127 / 151 >

この作品をシェア

pagetop