どうしたって期待したい!!



でも、ゾクゾクドキドキだった自分の心中では如何に早くこの場から逃げようかという感覚しかなく、とりあえず自分の手が解放された瞬間にそそくさと席を立ってトイレに向かっていたのだ。

ダメだ……超帰りたいっ!!

楽しくないっ!!

水城くぅぅぅぅん!!!

誰も追いかけてきていないというのにかかとの高いブーツをコツコツと言わせ、前を注意しながらも自分の手はスマホを素早く操作する。

開いたのはLINEの画面。

水城くんっ!!

助けと癒しを欲しての行動。

トイレに駆け込みタタタンっと我ながら素早く打ち出した文章は…


何してる?


なんて短文だ。

短すぎるかな?

また溜まりに溜まるまで反応はもらえないかもしれない。

そう思いつつも送信をタップすれば。

あら……既読ついた。

これはまた珍しい事もある物だと、何度もその表示を食い入るように見つめてしまう。

たまたま携帯を弄っていた最中であったのだろうか?と、疑問に思っている最中にもピロンと響く通知音と表示されるメッセージ。


コーヒー飲みながらTV観てた。
お笑いバトル面白いよ。


そんな平和な返答にはさっきまで抱いていた警戒心とか緊張感はみるみる解きほぐされて脱力する。

ああ、水城くんだな。

安心するな。


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