どうしたって期待したい!!
「本気のわけないじゃん」
「あはは、西條酷ぇ~。鈴原さんかわいそ~」
「………………」
耳に入りこんできた会話と、鉢合わせたクラスメイトな男子面々。
当然……西條君も目の前に居たりするこの瞬間。
そうして……両者沈黙。
何が面白いって、対面する西條君が物凄く引きつった笑顔で『やっちまった』的に私を見つめてきている事だろうか。
それに対する私と言えば………。
あら、不思議。
これまた微塵もショックでないんだ。
寧ろなんか……スッキリ?
変なモヤモヤがようやく取れたわと、私としては安堵を噛みしめた無表情の沈黙であったのに、彼からしたら私がお怒りゆえのソレだと見えたのか。
「あ、いや、違うんだよ?」
いや、何が違うんですか?
寧ろ私何も問いかけちゃいないのに何をそんな焦ったように弁明しようとしているのか。
このばつの悪い展開には背後にいた彼の友人も気まずそうに視線を泳がしているし。
と、いうかね?
「ごめん、私帰りたいからそこ退いてもらえる?」
それだけよ?
正直私に執着ないなら早くそこを退いてほしいのよ。
早くしないと水城くんがアパートに着いちゃうじゃん!と、自分を馬鹿にしていた様な奴らに対しての意識はそっちのけ。
頭の中は如何に早く帰路につくかしかなかったというのに。