どうしたって期待したい!!



「私の事好き勝手詰ってくれていいよ。まったく堪えないくらいに西條君に興味ないから私」

それに今急いでるしね。

この後きっと私の悪口大会になるのだろうと踏んで、負け惜しみとは違う本音をぶちまけると最早この場に興味はないと彼らの隣をすり抜ける。

ほんの少し嫌味っぽかった?

でもあの人たちだって好き勝手言ってのこの流れなんだろうから私だって言う権利はある筈だ。

『本気のわけないじゃん』?

そんなのこっちの好反応得てから言えっての。

落しきってもいない癖にさも彼氏面的に上から目線で語んなバーカ!!

と、思ってたのは……

「調子乗って言いたい事言いまくってんじゃねーよ、ブス」

あっちも一緒か。

言われたら言い返すとか小学生か?と、大人な自分が冷静な突っ込みを入れるも、腹が立つのもやはり本当。

決して美人だとは己惚れてないけど『ブス』とか言われればなんかムカつく。

そのせいで急いでいた足を止め、ムッとした表情で振り返っていまった。

今のやり取りで完全にその辺の通行人の意識を引いてしまっていたらしい。

痴話喧嘩か?とばかりに野次馬根性丸出しにチラ見して去る人もいれば、酔っ払いなんかは『喧嘩ですか~?』『若いね~』なんて煽る言葉を投げてくる人もしばしば。


< 132 / 151 >

この作品をシェア

pagetop