彼氏の上手なつくりか譚
14>>二手に分かれるべし。





「飯盒炊飯? なんか面白そうじゃん!」


川から上がってきた、上川くんは予想通りノッてくれた。


対照的に下村くんは、


「ちょっと今、ご飯のこととか考えられない」


とやっと喋れるようになったらしく、そう言った。


もう帰ればいいのに。


こうして主食は決まり、主菜になる魚を釣る班とご飯を炊く班に分かれることになった。


上川くんと真奈が魚釣り。私と中越くんが米炊き。


下村くんは、「ちょっと横になりたい」と言って、ロッジに帰っていった。


ここまでくると、さすがに心配になる。




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