彼氏の上手なつくりか譚





カイエンくんの気持ちを知った夜、私はこれを告白と捉えていいのかどうかわからなかった。


カイエンくんは恋愛の意味で私のことを好きだと言ってくれた。


でも、「付き合って」とは一言も言わず、その日は通話を終えた。


布団に入ってから私は、これがどういうことなのか、私は今、どういう状況に置かれているのか、考えたけど、結局、何もわからないまま、いつの間にか寝ていて、朝を迎えた。


朝食の目玉焼きに醤油を垂らしながら、私はカイエンくんのことをどう思っているのか考えた。


考えても、考えても、出てくる答えは、「嫌いではない」。


「嫌いではない」は文字通り、嫌いではないということで、わかりやすいように思える。


けど、実際は何の解決にもなっていないのだ。




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