私を救ってくれたのは君でした。
変わること
鶴谷くん、不良なのに優しいな。
私も頑張って進めそう。私は教室に入った。
なんか、進める。鶴谷くんが付いてくれているような気がする。
みんなからの視線が痛い。
前までの自分なら、逃げ出しただろう。だけど、今なら進める、怖くない。私はコツコツと音をたてながら教室を歩く。いつも通り、机には悪戯。だけど、今なら乗り越えられる。私はすべて片付けると、何事もなかったかのように椅子に座った。
ザワザワと教室がざわめく。そんなに珍しいか?今の私は、変わったんだ。
クラス中の視線を集めている私。私は椅子をたった。
「おはよう」
そして静かに座った。
余計にザワついてきた。このざわつきは、私が変わっていることを示しているんだ。


「鶴谷さん!」

「総長、おかえりなさい」

「おう、ただいま」

「きかせてください、どういうことなんですか?」

「そうだな、そろそろ言わないとだな」

「で、でも総長っ」

「いつかはバレることだ。
急で驚くかもしれねぇが、きいてくれ。
俺は、いつ死んでもおかしくないんだ。遅くて一年だ」

みんなの顔が青くなっていった。
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