私を救ってくれたのは君でした。
「死にたいのには、理由があんだろ?その、いやなこと、とか。そのいやなこと、俺が全部なくしてやる!そうすれば、お前だって生きるだろ?」

「まぁ、うん」

「俺、医者にいつ死んでもおかしくないって言われた言ったろ?」

「・・・ぅん」

「だから、本当は病院で寝てなきゃいけないんだ。あとは、延命治療とかな。だけど、俺はそれを断った。死ぬ前は、好きなことをして、大事な人のそばにおりたいから」

「・・・」

「だから、俺はどちらも断った。死に急ぐみたいなもんだけどな、俺はそれを選んだ。生きたい、けど病気ってのに縛られる俺じゃないんでね、飛び出してきちまった。大事な人を、救うためにね」

「へぇ」

「俺な、夢があるんだ。」

「夢?」

「大事な人と一緒に、みたいんだ。
花火を……」
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