大好きな彼は超能天気ボーイ
ようやくもらえた休憩。

でも功は30分しかもらえてなくて、かなりの人気ぶり…



でもそんな事一切口にしない功。
本当にいい人。


「梨乃、ほらたこ焼き。」


そう言って私にたこ焼きを差し出す功。

迷わず私はそれを食べる。


「ん!美味しい!」


「だよね。これ美味しい」


「ね、功は綺麗な人が好き?」


「どうした、急に?
まさか、また不安になった?」


「…っまぁ…。」


「全くしょうがないなぁ、何度も言うよ。

僕は梨乃の事しか見てないから。だから心配しないで。」

功は優しい声でそう言う。


「…。」


あんまりにも、優しい顔するから…


「何?照れてんの?かーわいっ」


功は軽く私を抱きしめる。


「絶対だからね。梨乃の事嫌いになったら、梨乃…もう泣くからね。泣いて泣くからね。」


私は功の胸の中でそんな事を言う。


「うん。分かった。好きだよ、梨乃。」


「私も好きだよ。功。」


「そろそろ良い?理性限界。」


「やだ。今日だけは離してあげない。」

ぎゅっと手の力を込めた。


「はあ、仕方ないなぁ。」


功は呆れたようにそう言うけど、私を優しく撫でてくれる。


心地よくて、あわよくばここで寝れそう…
頭の中が、功でいっぱい。


声を聞くだけで、きゅんって胸が高鳴るんだ。

< 132 / 174 >

この作品をシェア

pagetop