大好きな彼は超能天気ボーイ
「ね、一真くん。どうして私の事好きになってくれたの?」


「…またその質問?」


つ、冷たい……、


「良いじゃん、いっつも濁して教えてくれないもん。」



「じゃあ今日も濁して教えてあげない。」



「か、一真の意地悪!」


「そうですよーだ。」



毎回だ。毎回一真のぺースで自分が思うようにいかない。

恐るべし、一真パワー。


「ね、早苗。」


「ん?」


ちゅっ


思わずパフェを食べようとしていたスプーンも止まる。
そして体が熱をおびて、でも硬直する。




「なっ…」


「可愛い……。」



「か、一真が…!」


「俺が何?」



「いや、何でも無いです!」


言いたいけど、絶対言ったら怒られるもん!


「何?早く教えて。」



「あっその。……顔がちょっと顔が赤いなって……一真くんが。」



「ふーん、俺がね……。
そんなこと言うなんて、良い度胸してる。」



ほらやっぱり……!!!



「でも早苗は正しいよ?
俺、割と早苗の事になるとどうしようもなく歯止めきかなくなるから。」



「えっ、そうなの?」



「二度も言わせないでよ。」




「あっ……ごめん、」



「でも、そんな早苗も可愛いよ?」



「うん、ありがとう。」


可愛いじゃなくて、
「好き」って言葉をギブミー!!
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