姫☆組 2nd (姫シリーズVol.2) 【完】
「この三つの時計がミックスされれば、いいのになぁ~」咲はショーケースの時計を眺めた

「あ!そうだよね! すみませ~ん」姫花は迷わず店員を呼んだ

「はい。 お決まりですか」少し離れた場所から様子を伺っていた店員がすぐにやって来た

「この三点を見せてください」

姫花の要望通り、ショーケースから出される時計

白い手袋をはめた店員は、ひとつひとつの時計を丁寧に扱い、デザインの説明を始めた

一通り説明を聞いた姫花は迷わず店員に

「この時計の文字盤をこのデザインにして、こっちの石を付けて、このベルトに代えてください」

「は?」

店員は姫花の言葉に目を丸くした

今まで、そんな要望を出す客はいなかったから…
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