イン aa ドリーム【】
終息の場所 ー屋上ー
「えっ…」
遅れていった体育館には、部長と二人の後輩しかいなかった。
夢と、違う…
床のモップがけをする部長が、状況が飲み込めないで立ちつくしている私に気付き、モップをかけながらこちらへとやって来る。
「歩夢(アユム)ー」
「遅くなってすみません。」
動揺しつつも、ぺこりと頭を下げた。
「体調はもう大丈夫?」
「はい、もう大丈夫です。あの、それで、今日の部活は…」
いつもの感じで答えてはいるが、「どうして、こうなったんですか!?」と、今にも問い詰めたい気持ちでいっぱいだった。
「ああ、今日部活休みになったから。」
「急ですね。何かあったんですか?」