イン aa ドリーム【】
立ち上がり、振り向いた先には大きな影。


それを認識したと同時に、 脇腹に重い衝撃。


顔を上げると、一歩と離れていない距離に若い、大学生くらいの男性が立っていた。


何が可笑しいのか、にこりと微笑みを浮かべ、私を見下ろしている。


何がそんなに可笑しいの?


何が…


その男性の笑顔から、恐る恐る視線を下げれば、夏の日差しに光るナイフが、制服を貫いていた。









「"あの"夢を見ていたのは、自分だけだと思った?」









えっ?何?

これも夢?

そうだ、これは夢だ。

きっと、直ぐにまた悲鳴を上げて目覚める。

早く、目が覚めれば良いのに。




ああ、もう、この夢は見たくないな…




次は…




あなたの夢が…




あなたと出会う夢が、見れますように。





私は、そっと目を閉じた。











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