死線ーシセンー(スローペースで更新)
ーーーあーちゃん、助けて…。


ーーー私……殺される!!!!



電話の向こうで奈美はそうハッキリと言った。


一体何をそんなに怯えていたの?


何を恐れていたの!!?


自殺したくなるくらい、苦しんでたんだね……。


なんで私に話してくれなかったの?




奈美とは中学生までの学生生活では同じクラスだったけれど。

高校に入学してから、クラスが離れてしまった。


だから高校入ってからの2年間、普段の学校生活は私も正直分からない。


奈美はいつだって、私の前では笑顔だったから……。
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