死線ーシセンー(スローペースで更新)
早く家に帰らないと。

ふと、私は今の時間を確認する。


げっ‼門限までもう一時間もない‼


急いで帰らないと怒られる‼あの人に……。



「みんな、私もう帰るね‼今日は付き合ってくれてありがとう」


「夢……ホントに大丈夫かよ?顔真っ青だぜ?」

そういって強が、私のおでこに手を優しく当ててくれる。


いつもは喧嘩早くて暴力振るってるイメージだけど。

仲間にはこんなにも優しい……。


強の手はこんなにも強くて、優しい。


それだけでいくらか落ち着けた。
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