年上彼氏の甘い罠

終わったー
駐車場まで無言な俺たち

「真中君、お疲れ様」

車に乗り込んでる上原に話しかけられた

「あぁ、上原こそおつかれ。つか、ありがとな。上原のおかげで提案通ったわ」

まじでこれに尽きる

「私何もしてないよ！今までの信頼関係があってこそだよ。」

なんて謙遜な
ほんとに上原のおかげでこんなにすんなり通ったと思う

「本当によかった。上原についてきてもらって正解だったわ。お礼に飲み行かない？」

今日はきっと断わられる
上原、自炊ちゃんとしてることをこの1年ちょっとで気付いた

「いいよ！来週のノー残業デーの時は？」

「いいな！社に戻って予定確認しないとな。出張とか接待とかなかったはずだけど」

来週の金曜日
何も予定入りませんように

「そうだね！私は今のところ何も無いから真中君次第！」

手帳ペラペラとめくり、確認までしてくれてる
やっぱ好き
上原が好き
上原は無意識にしてる事だろうけどすぐ確認してくれたりするのって意外と嬉しいもの

まー彼氏いたし告れなかったけどそろそろ俺にもチャンスこねーかな
上原が別れたって噂たてばまた飲みに誘う輩が増えるだろう

五十嵐さんも狙ってるっぽいし

よしっ、上原に好かれるよう頑張ろ！




side END