柴犬のお尻愛好会
項垂れていると、メロの瞳と目があった。
メロのつぶらな瞳は澄んでいて、俺の方が悪いことしている気分になってくる。
俺はもう一度ため息をつくと立ち上がり、副島を見下ろした。
散歩に付き合えばいいんだろう。散歩に。
で、お尻を見た結果、入部しませんって断ればいい話だ。
「行くか、散歩」
「はい! ちょっと待ってください」
副島は嬉しそうに瞳を輝かせると、散歩の準備をした。
俺は犬を飼ったことがないのでよくわからないが、
ティッシュとか、ビニール袋とか、水を入れたペットボトルとか、色々と必要らしい。
副島とメロと一緒に副島の家を出ると、街はオレンジ色に染まっていた。