柴犬のお尻愛好会
「散歩ってどこ歩くんだ」
「近くにウォーキングコースになってる道があるんです。緑が多いので、いつもそこを散歩してます」
「なるほど」
「それでは行きましょう」
メロのリードを持った副島が俺を仰ぎ見るようにした。
俺も副島の顔を見た。
「ずっと気になってたんだけど、クラスメイトになんで敬語?」
「えっ」
副島は途端に慌てた様子になる。
リードを引いたり緩めたり、その度に、メロが視線を副島に向ける。
「だ、だって、そんなに仲がいいってわけじゃないですし……」
「クラスメイトによそよそしくする必要ないだろ。ため口でいいから」