海くんがわたしを好きだなんてそんなことあるわけない。


「わたし、一人で行けるよ」


ほら、またそうやって、俺を遠ざける。


セリフだけ見たら、そうでもないかもしれないけど、

態度を含めたらあきらかにそうなんだ。


「待って」


俺は初めて自分から折山さんに触れた。寝ているあいだに頭を撫でたことはあるけど。


「最近、俺のこと避けてるよね?」


勇気を出して尋ねる。


ここですぐに振り向いてくれて、そんなことないって君がいったら、単純な俺はなんだ俺の勘違いか、てなる。


だけどやっぱり勘違いではなかったみたいだ。


だって君は振り向いてくれない。


「こっち向いてよ」


お願いだから...。


「折山さんに避けられると...困るんだ」


そう告げると、彼女は「どうして」と俺に尋ねる。


俺が避けている理由を聞いてるのに、逆に質問される。

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