海くんがわたしを好きだなんてそんなことあるわけない。
「俺はいつも、いつだれが律花の可愛さに気づくかヒヤヒヤしてるんだよ?」
「そ、そんなことあるわけ...」
「あーるの。もっと自分の可愛さ、自覚しなよ」
「な...っ」
直球にそんなこと言われると、さすがに照れるよ...。
「それに、俺だってほんとは田中に嫉妬してる。去年も隣の席になっていたのに、なんて運のいいやつなんだろうって。毎日そこ変われーって思ってるんだよ?」
「そ、そうなの...?」
そんなこと思ってたなんて。
「なんだか嬉しいな。
やっぱり言葉にしないとわからないね」
わたしがそう言うと、彼は少し間を置いて。
「...律花。キスしたい」
なんてわたしの顔をのぞきこんで、甘すぎる瞳を向けてきた。
直球すぎる言葉にわたしはカアッと赤くなり目を泳がす。