【完】キミさえいれば、なにもいらない。
……えっ!
思いがけず飛び出してきた名前に、ギョッとして心臓が飛び跳ねた。
やだ。イチノセハルカって、それ……うちのお兄ちゃんじゃん!
もしかして、間違えたのかな?名字が同じだから?
それじゃあ、一ノ瀬くんは何もしてないのに、誤解されて絡まれてるってこと?
お兄ちゃんのせいで……。
「えぇっ~!?」
「ったく、いかにもチャラそうなツラしやがって!ちょっとイケメンだからって調子に乗ってんじゃねぇぞ」
男は座り込む一ノ瀬くんに再び近づき、睨みつけるようにじっと見下ろす。
手をポキポキ鳴らしているその様子は今にも殴りかかろうとしているみたいだ。
そんな彼を困った顔で見上げながら、慌てて否定する一ノ瀬くん。
思いがけず飛び出してきた名前に、ギョッとして心臓が飛び跳ねた。
やだ。イチノセハルカって、それ……うちのお兄ちゃんじゃん!
もしかして、間違えたのかな?名字が同じだから?
それじゃあ、一ノ瀬くんは何もしてないのに、誤解されて絡まれてるってこと?
お兄ちゃんのせいで……。
「えぇっ~!?」
「ったく、いかにもチャラそうなツラしやがって!ちょっとイケメンだからって調子に乗ってんじゃねぇぞ」
男は座り込む一ノ瀬くんに再び近づき、睨みつけるようにじっと見下ろす。
手をポキポキ鳴らしているその様子は今にも殴りかかろうとしているみたいだ。
そんな彼を困った顔で見上げながら、慌てて否定する一ノ瀬くん。