3月生まれの恋人〜first christmas〜
ちょうどそのとき



『あっ!』



彼が突然、ポケットに差し込んでいた手を空に向けて伸ばし呟いた。



『雪・・・だ』



彼の手の先を見上げると、空からチラチラと、小さな小さな雪



『ね、ゆづ先生?』



優しい眼差しとともに彼の声が降ってくる



『今日の拓海の告白嬉しかった?』



『え?』



意外な事を言い出す彼に首を傾げるあたし

からかうような目でじっと見つめられ



『俺と拓海を両天秤なんでしょ?

俺も負けらんねーし?』


今度は不敵に微笑む彼



『俺もやっていい?』



やっていいって?



『何を?』
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