3月生まれの恋人〜first christmas〜
きょとんと首を傾げるあたしに

彼は、すっと一つ息を吸い



『俺も、ゆづ先生が大好きなんですけど〜っ!』


と大声を上げた!



『は〜、すっきりした。拓に先は越されるし焦った。』



彼は、満足気な笑顔でそう言うと、あたしに向かい合う



『気長に待つって言ったけどやっぱ止め

“カズマ”って奴の事、俺が絶対忘れさせるから

だから俺のになって?』


フリーにしといたら直ぐにさらわれそうだから・・・さ

さっきまでの不適な笑みは消え、彼は真剣な表情であたしをじっと見つめる

またじわりと世界が滲む


『あたし・・・

つい何日か前まで和真だけって思ってたの。

それなのに・・・』



ぐっと涙を抑えつけて彼を見上げる



『あ・・あたし・・・軽い女なのかも・・・

・・・でも、嬉しい・・・』



泣くまいと思うのに、涙は溢れ出す



『こんな・・・軽い女でもいいですか?』
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