キャバクラ黒服体験…トキメキ

はじめての経験

その頃の私は、妻のお腹が大きくなり始め、出産ノイローゼ的な傾向にあったのは、生活費の問題だった…。
マンションのローンやらカードローンやら何かと月々の支払いが多くてかなり苦しかったのだ…。
普通の建設会社勤めで、給料も人並み程度はあったが、妻は
『もう無理、お腹の子と一緒に死ぬ…』
なんて台詞をよく言うようになった。
私もたまりかねて、バイトに行く決心をした。
単純に、お水=時給がいいという理由だけで、お酒を飲まない控えめな私にはあまり縁のない、ラウンジに面接にいった。
求人誌でみつけたその店は会社から車で40分くらいの場所で、大阪の下町なイメージの場所にある…
『サファイヤ』
と書かれた看板のピンク色の重たい鉄のドアを開けると、
『いらっしゃいませ〜!』
なんともにぎやかな歓迎の複数人の声だった。
スナックの様な作りの店内は奥にボックス席が二つある、決して広いとは言えない空間だった…
カウンターの一番手前の席の金色のショート髪のボイッシュな女の子に、
『あっ、あの〜、面接に…』
と言ってみると、
『あっ、隣の店に行って〜マネージャーおるからー』
ハスキーな声だった…
私は緊張でドキドキしていた…
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