みだらな天使
身体がフワフワとしているのは、のぼせているから?




それとも、朔の愛撫に気を失いそうになっているから?





身体中にキスを浴びせながら、私の弱い部分を攻めてくる朔。




「…ここで入ってもいい?」




上目遣いで見つめられ、コクンと頷く。





色んな男と寝てきたけど、お風呂で…っていうのは初めて。




「……アッ……ン!」




タイル貼りの壁に背中が当たりヒンヤリとした感覚と…




朔が入ってきた瞬間の身体がのけぞるような感覚。




その両方の感覚に、早くも意識を手放しそうになる。




そんな私に、朔はフッと笑って言った。





「愛してるよ、奏。」





その言葉と共に、意識を手放した。


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