みだらな天使
「その可愛い告白に免じて、今回は許そうかな。」
「告白?」
身に覚えのない言葉に、今度は私が首を傾げる。
「そう。“私は彼以外興味ないから”ってとこ、俺の名前でもう一回言って?」
さっきの激しいキスでいつの間にか向かい合わせに湯船に浸かっている状態でそう言われ、顔がカアっと熱くなるのがわかった。
「…わ、私は……」
私がたじろぐ様子を見て、満足そうに微笑む朔。
…やられっぱなしは、なんだか嫌だな。
そう思い、私は朔の要望どおり“告白”した。
「私は、朔のことが好き…大好き…」
目の前で目をまん丸にして固まっている朔。
「ね…だから、いっぱい愛して…」
吸い寄せられるように朔の唇にキスをすると、朔の手が後頭部に回り、グイッと抱きしめられる。
「こんな状況でそんな可愛いこと言ってくれちゃって…どうなっても知らないからな。」
「いいよ…私を壊して……」
そう口に出した途端、胸を持ち上げられ、声をあげてしまった。
「あっ……!」
浴室に響く甘い声。
目の前には、水も滴るいいオトコ。