秘密暴露アプリ~恐怖の学級崩壊~
☆☆☆

ちょうど学校が終わる時間になっていたため、あたしたちが制服姿でファミレスに訪れても違和感はなかった。


あたしは冷たいかき氷を注文して口いっぱいに頬張った。


ずっと外にいて汗をかいていたから、スッとして心地いい。


「勇気は大丈夫なのかな」


弘江はアイスコーヒーをひと口飲んでそう言った。


あたしは口から血を吐いている勇気の姿を思い出して顔をしかめる。


「さぁ、わかんない。でも、今イチゴのかき氷を食べてるからやめてくれる?」


そういうと弘江は申し訳なさそうに「ごめん」と、呟いた。


「ま、いいけど。それより、ちょっと話があるの」


かき氷を半分ほど食べたところで、あたしは話しを切り出した。


「なに?」
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