復活!みちのく助産院だより。~私達、大人になりました~
くみこ
あだしとくみこは幼稚園のころから大の仲良し。先日、ミスあけみを誘ってカラオケに。ミスあけみも幼稚園のころからの大の仲良し。
あだしとしてはいつものこと。マイクを持ったら、もう一つのマイクをくみこにわたした。その瞬間、彼女は察したのだろう。あだしとくみこは所定の位置についた。音が流れ始めた。リズムに合わせ、マイクを右の手の親指と人差し指の間に挟め、左方向から右方向に微妙に揺らしながらスライドさせた。今度は逆に持ち右方向から左方向にスライドさせた。音楽が変調した。それと同時に頭上高く腕を上げ、グルグル回し始めた。ミスあけみはわかっていたようだった。クライマックスになるとあだしとくみこは右手をパーの状態にし、後頭部に隠しそのまま真っ直ぐ、手が見える位まで出した。UFO
あだしとくみこは息が合っていた。それを見ていたミスあけみ。いつものように、温かい目で見守っていてくれた。それに気付いたあだしとくみこ。いつもより増して、からだを張った。2曲目に入った。あだしとくみこは息がきれていた。しかしミスあけみに見せなければ。くみこが前、あだしが後ろ。ミスあけみから見れば一体化だった。これが、透明人間の始まりだった。
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