No title
同じように頭を上げた香坂さんも
きょとんとしている。
ふと、こっちを見た香坂さんと、目が合う。
その顔を見てると
とりあえず、騒ぎは収まったんだって
実感が湧いてきて。
「はぁー。
怖かった~」
何はともあれ、よかった。
ホッと息をついていると
「佐野さん、ありがとう。
助かりました。」
同じようにホッとしているであろう
香坂さんから、お礼を言われる。
「いえいえ」
そう笑って手を振って返事をする。