だから何ですか?Ⅱ【Memory】



「大道寺 雨月と顔見知りか?連絡が取れるか?」


「ちょっと待て、本当に何で大道寺なんだよ」


「説明してる時間も惜しいんだよっ、いいから、連絡取って俺と繋いでくれたら後は自分でやるから」


「待てって、連絡は取れる。でもあいつは誰に対しても友好的じゃないんだぞ?機嫌を損ねれば簡単に人一人、会社一つ破滅させられるくらいの人間で、あいつはそれをするのに躊躇わない」



危険な人間だ。


それを訴える海音の顔は、目は見たことがないくらいに真剣だ。


悪戯に距離を詰めていい相手ではなく、接するならどこまでも神経を張り巡らせ機嫌を損ねさせてはいけない。


それは、俺も本人を見ているからストンと身に染みる忠告だ。



「・・・・でも、」


「・・・・」


「そんな相手と連絡が取れるほどは海音は大道寺に信用されてる」


「っ・・・」


「僅かにも信頼があるから関係も安定してる」


「あのなぁ、」


「取り次ぎたくないならいい。大道寺 雨月がいる会社はどこ?大道寺の会社のそれこそ色々な場所に何社もあるから」



海音の手を煩わせずとも場所さえわかれば直談判に行く。





< 310 / 380 >

この作品をシェア

pagetop