僕らのReLIVE
夏休みに入り野球部を引退した僕は何もすることがなかったため、家でぐったりとソファーに寝っ転がり、テレビで中継されていた高校野球を見ていた。

「ふぁあ…ん?もう高校野球あってるのか?そっか、今日からか」

昼過ぎに起きてきた兄が寝癖をつけあくびをしながらリビングへと来た。
僕の兄ゆうすけは3つ上でつい最近まで高校球児だったのだ。県でベスト8まで勝ち進んだが、延長で惜しくも破れ高校野球を引退した。

兄ゆうすけは冷蔵庫から麦茶が入った大きいペットボトルをがぶ飲みして、横目で見ていたテレビに映っている高校野球を見て

「たくみ、高校でも野球すんの?お前ならすぐにでもレギュラーなれるぜ。中学で140キロ出せるのなかなかいないからよ。」

「僕はもう野球しないよ。にいちゃんが遊びに行ってる時に高校の監督が特待の話で家に来たんだけど、全部断った。」

僕が言ってから少し間が空き

「お前が決めたんならおれは何も言わね。これから好きなこと見つけて楽しめよ」

ゆうすけはキャップの部分を持ってたペットボトルを冷蔵庫へ戻し、自分の部屋へと戻った。
僕に怪我を含めて気を使ったのかわからないが、野球にとても熱心だった兄の言葉にしては珍しかった。
僕も野球に対してとても熱心な方だったから、多少なりとも兄の気持ちを察することが出来ていた。
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