羊だって、変るんです。
出来上がった料理を前に戸惑う杏奈。

テーブルに向かい合って座ると動きが制限される事は分かる・・・分かるのだが今の現状は一体。

ソファーに座っている凱の足の間に横向きに座らされている現状に、顔を赤くして俯いてしまった。

「あ、あの、凱?」

「なに?」

いつもの優しい凱では無く、少し意地悪そうな顔で知らないふりをしてくる。

「なにって・・・この状況は一体」

手錠のある右側を凱の胸につけて居るので、距離は0。

こんな状態では心臓が壊れてしまう。

「ほら、早くなれる為に出来るだけ密着したほうが良いでしょ」

事も無げにさらりとそう言う凱に唖然としてしまう。
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