羊だって、変るんです。

「凱は洋間しか知らないか。」

板戸を開けて先に中に踏み込む。

凱も後に続いて中に入ると階段があった。

階段を上ると、縁側の上の廊下に出る。

二階は改装してあり、杏奈の部屋は洋室だった。

想像していた通り、飾り気が無く、壁一面の棚には様々な雑誌や本が並んでいた。

「適当に座ってて」

そう言い残し杏奈は部屋を後にした。
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