羊だって、変るんです。
次の日の昼食を美優と一緒にとる約束をして、凱と付き合いだした事を報告すると、美優はとても驚いていた。

「えぇぇぇ!杏奈ちゃん取締役と付き合ってるの?!」

驚きすぎて叫んでしまったが、慌てて口に手を当てて声を殺して話す。

「じゃぁ、今まで話してくれてた、オネエみたいな話方の人が取締役なの?」

「うん。実際はオネエじゃなかったんだけどね」

「凄いご縁だね」

「ホント、何が起こるか分からないね」

人ごとの様に話してしまうが、本当に自分でも信じられない事だった。

少し落ち着くと、今度は質問をしたくてウズウズしている顔になる。

「ごめん。今日はなれ初めを話す時間は無いの」

顔の前で両手を合わせて謝るのを見て、「しょうがないなぁ。今度絶対聞かせてね」と念を押されてしまった。

それから、昨日のやりとりを詳しく話して意見を聞いてみる。
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