俺にもっと溺れろよ。




結局、この日も何もする気も起きなくて、せっかくの休みを楽しめなかった。





*



......もう、月曜日か。


いつの間にか、朝になっていた。


いつもより、土日が終わるのが早く感じた。


いつもは、月曜日が待ち遠しくて、早く休み終わらないかなって思ってたのにね。



......学校行きたくない。



そんな気持ちがあるけれど、そういう訳にもいかず、制服に着替える。


洗面所に行き、今日も鏡を見る。


昨日も泣いたせいか、酷い顔は変わってない。


こんな顔で、学校に行くなんて......。



「桃花、おはよう


体調大丈夫?」



土曜日の夜からずっと、部屋に引きこもってたから、お母さんも心配するよね。



「おはよう。



大丈夫だよ」




そうやって、大丈夫だって......自分に言い聞かせたくて。


お母さんの顔を見たら安心する

思わず、泣きそうになるけど抑える。


わたしの土曜日との変わりように驚いてるよね。


きっと、何も聞いてこないのは優しさだと思う。



「土曜日の夜からほぼ何も食べてないでしょう?


食欲無いかもしれないけれど、フルーツとか剥いてあるから、それだけでも食べて行きなさい」




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