陽華の吸血鬼①【一人称修正ver.】【完】

「もっともだな。だが、あまり早く接触しても少し厄介でな。……真紅の存在は妖異に対して秘されている。だが、俺たち小路一派は奴らには有名人だ。逢うだけで、真紅の存在が知れしまう危険性があった。真紅には内緒に式を護衛につけても、式を妖異に隠せない。怪しむさ。なんで徒人(ただびと)――普通の人間に式がついている? ってな。だからこのギリギリの時間を選ばせたもらった」

「………」

そう言われてしまえば、私に反論出来ることはなかった。

桜城くんも同じらしく、黙っている。

「それから、もう一つ。真紅には話しておかなければならないことがある―――」

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