美男子ガイド。



「今度また海外行こうぜー。オトコ選びなんかせずにさあ」

益々勇希に似てきた高島君。


「わかったわかった。だからくっつかないでよ」

それをちゃんと流せる沙也。



お似合いだね……




「あ、浜上は楽しい?」

お人形みたく可愛い桃山さん。


「おう。お前は?」

学年代表でかっこいい奈知。




お似合いじゃん……





その後ろにいるあたし。

一人寂しく歩いてるあたし。


あたし今この空間必要ないよね……




「あのっ!今日用事あんの忘れてたからさあ、あたしここで曲がるわ!じゃ!明日ねーっ」

あたしは急いで言った。



これ以上一人で居たくないんだもん。


「えっ!?愛川さん…?」

「勇美?!」

「どーしたんだよお前」



……奈知はなんも言ってくれないんだね。まあいつものことだし。早く家帰ろ…。




「ほんとにごめん!ばいばーいっ」

あたしは精一杯の大きな声で言った。




< 139 / 267 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop