美男子ガイド。
「今度また海外行こうぜー。オトコ選びなんかせずにさあ」
益々勇希に似てきた高島君。
「わかったわかった。だからくっつかないでよ」
それをちゃんと流せる沙也。
お似合いだね……
「あ、浜上は楽しい?」
お人形みたく可愛い桃山さん。
「おう。お前は?」
学年代表でかっこいい奈知。
お似合いじゃん……
その後ろにいるあたし。
一人寂しく歩いてるあたし。
あたし今この空間必要ないよね……
「あのっ!今日用事あんの忘れてたからさあ、あたしここで曲がるわ!じゃ!明日ねーっ」
あたしは急いで言った。
これ以上一人で居たくないんだもん。
「えっ!?愛川さん…?」
「勇美?!」
「どーしたんだよお前」
……奈知はなんも言ってくれないんだね。まあいつものことだし。早く家帰ろ…。
「ほんとにごめん!ばいばーいっ」
あたしは精一杯の大きな声で言った。