美男子ガイド。
トントントントン…
誰かなー?勇希かなー、
礼也君…は可愛いから違うかー、あ!漆田君かも!でも何の用だろ。
そういろいろ考えながら、階段を下りて、玄関のドアを開けた。
「!!!」
そこに居たのは、びしょ濡れの奈知だった。
「何故にびしょ濡れ!?」
あたしはとっさに空を見る。
雨なんか降ってないし……
「愛川…」
そう言って近づいて来た奈知。
「っ!」
いきなり奈知はあたしに抱きついた。
え?え?
ええええええっ!?
なんでなのよっ
いきなり……
じたばた出来なくて、
自分家の前だから恥ずかしくて、
何にも言えないでいると、奈知が口を開いた。
「ざびい゙……」