美男子ガイド。
「…!!!」
沙也がふと向こうを見た。
「奈知……!」
少し顔にキズが付いてたけど、無事だったらしい。
「おー勇美!お前らも無事やったんか」
勇希も体育館から出てきた。
「一応、あの人達はここの執行部に通報しておいたから。不法侵入としてね」
漆田君が言った。
「ホンマにまったくやなあ。この学校、警備ちゃんとなってないやん」
呆れた表情の勇希。
確かにこの学校の警備はおかしい。
ほっとしたのもつかの間、高島君のずっと黙ったままだった口が開いた。