美男子ガイド。


「早人、俺はお前を止めた。だけど、悪気があったわけじゃない。沙也を好きな訳でもない」


「失礼な…もごっ」

沙也が口を挟みかけたけど、あたしは沙也の口を手でふさいだ。

話がややこしくなるじゃん、まったく。



「沙也の親は、このまま二人が付き合うのをよくなんか思ってなかった。それは早人も知ってるはずだ」


「おう」

高島君も頷く。



「だから……お前の親のことがあった後、沙也の両親はお前を利用して、あることをしようとした。それがお前らを潰させたんだ」




「「あることって…?」」

沙也と高島君は口を揃えて言った。




「早人の両親と同じこと。とでも言えばいいか」




「っ奈知、それって」

勇希が慌てて言う。




「……まあこれ以上言っても、何の得にもならない、傷つくだけだからこの話は止めよう」


奈知は話を止めた。



「そうだね。高島君、わかった?奈知は高島君を思って、全てを黙っていたんだ」


最後に漆田君の一言で、今回の事は終わりになったのでした−−−−



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