天使の笑顔で【Remake】





ガッシャーン!!



やめろ……




ガッシャーン!!



なんでこんなこと……




ガッシャーン!!






「もうやめてくれよ!!」



「ちょっと!涼!?」



俺はまたまゆの元へ身を乗り出すが



まもりが体全体で抑えてくれていた




「まゆ!なんでこうなったんだよ!
まゆらしくねーぞ!
こんなとこで寝てんなよ!
なあ!どこにも行くなよまゆ!!」


「涼君落ち着いて!
そんなことしてたら助かるものも助からないよ!?」




まもりが険しい顔で俺に言ってくれた




……くそっ




俺は座ってその場で見ていた



電気ショックでまゆの体が飛び上がる度に俺の胸も痛くなる


そして何も出来ないもどかしさが悔しくて




涙がこぼれてしまった




ガッシャーン!!




ガッシャーン!!





何度か電気ショックをすると





「……ふぅーー」



深津先生が汗をかきながら深呼吸をした




「せ、先生…まゆは…」



声を震わせながらまゆのお母さんが言うと




「…………」




深津先生は黙ってしまう



この間がすごく怖かった



一命を取り留めたと言って欲しかった




しかし深津先生の溜めた言葉は




「心室細動という不整脈、
発症したら死に至る可能性7割です」






まゆの病名だ



死ぬ可能性が7割だって…?



「緊急処置はさせてもらったのですが
このままの状態だと植物状態が続いて
そのまま……」




「深津先生」



俺は深津先生の怖い言葉を遮る


深津先生は顔を青白くさせてこちらを振り向く



「今まゆは生きてるんですか?」


「かろうじて生きてるよ
ただ、このまま目を覚ますかは……」


「もし、何やっても治らないだったら
俺が……まゆを助ける」




何も出来ないのはわかってる


俺が何しても無駄なのもわかってる




でも、



出来るならずっとそばにいたい



まゆとの1年記念もあるし



もし神様が居るなら



まゆともう一度



一緒に居させてくれ


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