天使の笑顔で【Remake】







「私ね、心臓が弱いんだよね」







「………え?」







まゆちゃんが??




いつもあんなに元気なのに??





「もう涼真君に2回も具合悪いとこ見られたから
言うしかないよね
そのうちわかると思うけどみんなには内緒にしててほしいな」



「………どうして?」




「みんなに心配かけるし
それに、もし何かあったら涼真君に助けてもらいたいなー…なんて」



「……そっか、でもあんまり無理すんなよ?
今日だって休もうと思えば休めたろ?」



「今日はたまたまだよ?急に苦しくなって
熱が出て動けなくなっちゃった」



「まあとにかく今日は早退だな」




「うん、でも涼真君に会ったら元気出てきたかも」



「……そんなこと言うなって」






ダメだ





もう好きすぎる






いつ爆発してもおかしくないくらいだ



「じゃあね、涼真君
本当にありがとー」



「うん、気にすんな
じゃあまた元気な姿で学校に来いよ?」





と言って俺は保健室を出た






葉月と可奈ちゃんにはまゆちゃんの早退を伝えたけど


喘息で早退したと言っておいた



心臓がどこまで弱いのかわからない





でも俺に教えてくれたなら最後まで助けてやりたいな




そう





最後まで




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