難病が教えてくれたこと
『そうだねえ。いいよ、私いつでも空いてる。』
『部活の都合とか、大丈夫ですか?』
「…部活…」
「ん?」
…あ、つい声に出てしまった。
…走りたいなあ。
「なんでもないよ〜」
『大丈夫。椿は?』
『私もです!じゃあ来週の木曜とか大丈夫ですか?』
『いいよ。じゃあ木曜に椿の部活終わったら駅前のカフェで待ち合わせする?』
『木曜は部活ないので3時くらいに駅前のカフェで待ってます!』
『了解。』
「裕くん。私木曜に駅前のカフェ行く。
3時くらいに。」
「送るわ。」
「ありがと。」
ん?木曜ってちょうど一週間後じゃん。
まあいいか。
ーピロン
…今度は誰だよ…
『如月さん。こんにちは。井上です。』
…井上…誰だ?
「井上って誰?」
「井上世莉香。」

……
…あー…
うん、今思い出した。
ごめん、存在忘れてたわ。私。
『こんにちはあ〜如月でーす。
どうかした?』
まあ連絡してきたんだから何かしら用事があるんでしょ。
『結局空気悪いまま、私何も出来なかったから、良ければまた会わない?』
…?
何かあったっけ。
…んー…
あっ、爆発した時だ!
『ん?何かあったの?』
井上が連絡してくるんだから何かあったんでしょう。
蒼空に想いでも届いた?
…くくくっ…
『私、あなたと友達になりたいんだと気づいたの。』
…友達、かあ…
居ないのかな?
『いいよお〜お友達ね!』
…軽っ
私の友達の定義軽すぎ。
まあいっか。
あの子見てて面白かったし。
あの子が羨ましいっていうのもあったし。
私の体と交換してって思ってたのも事実だもん。
『本当?嬉しい。ありがとう。』
『またお茶でもしに行こうねえ〜』
『うん。ありがとう。』
井上はいい子なんだもんなあ。
ただ、羨ましかっただけかもしれない私の場合は。
「李那。」
「うん?」
「とりあえず勉強やめた。」
「そんなのでいいのか。」
「なんとかなるさ。」
…流石は適当人間の裕くん。
今からそんなので先が思いやられる。
受験前にべそかいても面倒見てやんない。
それはもう高校受験で懲り懲りだ。
高校受験の時が1番酷かったもんね。裕くん。
まず沙良みたいに数学が算数レベルだったもんねえ。
あの時ほど私がスパルタになったことはないと思うなあ。
「飯でも行く?」
「うん。OK。」
裕くんは立ち上がり私の隣まで来た。
私も立ち上がり、外に向かう。
「どこ行く?」
「そうだなあ、イタリアン食べたいからイタリアン行こう。」
…イタリアンか。
私カルボナーラ食べたいなあ。
美味しいんだよね、カルボナーラ。
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