異世界に召喚されましたが、僕は勇者ではありません。

『美月はどう思う?』


美月「私も同じ意見かな」


『だとすると、僕達の誰かが勇者になるの?』


美月「多分。けど、私は今のところはなんともないから違うと思うよ」


『それは、僕もだよ。栄司は?』


このまま、違ったらいいんだが。まぁ、違ったらどうかなると言うこともないんだろうが。


栄司「……………」


『ねぇ、栄司まさか…』


栄司「うん。多分俺だと思うだって、ほら」


そう言って栄司は、この部屋の壁を小突いた。すると…

ガラッ

というおとが聞こえ壁が壊れていた。


栄司「ね?」


『ね? じゃないよ!やめてよ笑えないから』


栄司「ごめん、ごめん。そういえば美月、これからどうなるか分かる?」


美月「大体は、召喚した人たちが来て魔王を倒してほしいっていうパターンなんだけど」


『「けど?」』


美月「たまに、ここが魔王城ですぐに魔王が出てくるって事もあるかな」


『美月、いきなり希少パターン出さないでよ』
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