complex road


「宏君…そろそろ里香お腹いっぱいになってきたんだけど…これいつまで出てくるんだろね」

今で12本の串カツを食べた



そっと周りを見渡す宏君…


「はぃ。鹿児島産の黒豚です」

また新たに串カツが登場した


「これでストップでいいです」

宏君が大将に言う



「わかりました。」



奥の客がそう言うのを聞いていた宏君は里香と喋る合間に店の空気を見ていたんだね…



「ありがとうございました。」


店を出た二人は少し緊張したね、美味しかったね、やっぱり高かったねと仲良く傘に入り話し弾ませていた。


知らないとこでも、あなたとならどこでも行ける…

知らないとこでも、あなたは落ち着いている…

だから私は安心できる…


高かったお勘定も…

「これぐらいするもんやろう」と言う彼

いさぎよく払う姿は…
本当…格好いいです。


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