complex road

里香は伝票をもらい忘れていた

「あっ、ごめん!ボーっとしてましたぁ(苦笑)」



「疲れとんちゃうか〜夜遊びはほとほどにせなあかんぞぉ〜(笑)」

10分ほど得意先の人と世間話ししていた…

(この10分が運命の再会を招く事となるなんて)



「じゃ〜ぼちぼち行ってきます」

里香は得意先から出発した


信号を右に曲がったところに懐かしい工場がある
その先の大通りに向かい走っていた



また懐かしい工場の手前で宏君の事を思い出していた


信号が赤から青に変わり里香は右に曲がった


懐かしい工場が近づいてくる


一つ目の信号は青でそのまま突っ切ろうとした時



「あっ!」



一瞬の出来事だった…



「今の宏君だったよね!?」


横断歩道で立っていた作業服を着た三人の真ん中にいたの宏君だよね!?



似てる人だったのかな…?


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