complex road
「多田君は仕事なにしてるの?」

笑顔で話せる里香


「俺は建設会社で働いてる。いわゆる土方(どかた)ってやつ、ユンボって重機でダンプに残土(ざんど)積み込んだり」


「そうなんだぁ〜それで日に焼けてるんだぁ」


「そぅそぅ。軍手してるから手だけ白いやろ(笑)」
笑った顔も素敵だ


それからは別人の様に積極的に話しをする里香


「車は何乗ってるの?」

きっと車も趣味がいいに違いない!


「…俺、免許ないねん」

苦笑いで話す多田君


え?なんでだろう…


「あっ、そうなんだ〜」

それ以上聞けない雰囲気だから、問い詰めるのはヤメよう。


《プルルルー》
インターフォンが鳴った


正輝がでる
「はい。分かりましたぁ〜」


「もう10分前やって、待ちの客がおるから延長できんらしいわ」


楽しかった時間が もうじき終わりを迎える


アッという間の二時間だった…


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